
第5話:なんとか引越しも終わって、一段落と思いきや・・・
改修工事編 第5話:引越も終わり、積った雪もとけてきた頃、いよいよ大物の工事開始です。
引越しもなんとか無事に済んで、
これから本格的な水廻りの改修工事の計画を前に、
工事見積りの検討に入ったのですが、
予想通り、予算オーバーの事態に・・・いよいよお金の悩みが始まりました。
最初の計画案から、見積り金額と予算のバランスをとるための検討をすることにしました。
(早い話、当初の計画では工事金額が高すぎて、お支払いできないので、減額できる案を考えて検討しました。)
そして、考えた末にだした大きな変更案(減額)は以下の3点でした。
【変更項目@】
システムキッチンの新規取り付けを断念、改修案に変更
既存の流し台を改修して使うことに・・・板金工事で処理してもらうことにしました。
既存の流し台は造り付けの木製のもので、ステンレス板を加工して被せていて、とてもレトロな素朴なキッチンです。
今風のシステムキッチンでは、この味は出せないと思います。
(・・・といいように考えて、今あるものを大事に使うことに決めました。)
ただ、既存のままでは水がちゃんと排水できないことや給湯がなくお湯を自由に使えないことなど、
いくつか不具合があり改修するところは結構あります。

左の写真は既存の流しです。奥に小さい排水口があるのですが、なぜが高く盛り上がってしまって
水が排水口に流れて行かない状態でした。
右の写真が改修後の流しです。排水口は手前に大きなものを設置して、排水の勾配もしっかりとったステンレス板の
加工をして作ってもらいました。
水栓はシャワー式の浄水器付きの混合水栓を取付けました。配管の都合上、位置は横になりました。

実際の工事は、上の写真のように、流し台の上部を撤去して、大工さんに木組みを作り直してもらって、
板金屋さんに加工してもらったステンレス板を被せて、設備屋さんに給排水の配管をし直してもらう
という工事の流れになります。(でも、システムキッチンに取り替えるより全然安くすみましたよ!)


これが工事後の写真です。思った以上に広くて使いやすいキッチンになりました♪
【変更項目A】
屋根の葺き替えを1階屋根については取り止め
積雪対策で1階と2階の全部の屋根を雪が積りにくい屋根に葺き替える予定でしたが、
1階屋根については葺き替えをやめて、軒先だけの補修に留め、
金属屋根なので1階だけは自分で塗装をすることにしました。
塗装しなおすだけでも雪は滑りやすくなるので、積雪対策にはなりますが、
さすがに2階の屋根は痛みも激しいので、葺き替えました。

既存の屋根は、瓦棒葺きのトタン屋根でした(左写真)。
今回、2階屋根だけガルバリウム鋼板の横葺き屋根にしました(右写真)。
これであれば、雪が屋根に積ってしまうことはなくなるようですし、長期間補修なしで維持できる材質です。
(このガルバリウム鋼板の横葺き屋根は、この辺りの雪国では一般的な仕様のようです。)
1階の屋根については、今年中に雪が降る前に塗装する予定です。(もしかして、塗装屋さんに依頼するかも・・・)
【変更項目B】
ユニットバスの取り付けを断念しシャワーだけに変更
当初の予定では浴室を増築して新たにユニットバスを設置するように考えていたのですが、
浴室を新規に増設するという工事はかなりの費用がかかる部分でもあるため、
ユニットバスの取り付けを諦めて、代わりに1畳間ほどのシャワールームを設置することにしました。
それに合わせて、洗面化粧台のサイズ縮小や仕様変更が必要になり、ここでも減額することができました。
シャワールームというのは、私自身は浴槽につかるという習慣があまりなかったので抵抗はなかったのですが、
妻にとっては、最初はかなり抵抗があったようでした。
お金があれば、当然ちゃんとした浴室を設置したいところなのですが、いくら考えても予算内に収めるには、
優先順位的にも、この減額案ははずせないところでした。
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畳一枚分程の広さのシャワー室ですが、
実際出来上がってからの生活上では、
シャワーだけでも結構快適に体が洗えますので、
不自由な思いをすることはありません。
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以上の3点の変更項目で約100万円以上は減額になったので、なんとか工事続行できる状況になりました。
他にも、例えば、トイレの便器や洗面台などをショールームに行って選んだりしていたのですが、
大工さん(工務店)の在庫にあるものなら安く入るということで、
製品を確認した上で在庫品でもオッケーとして幾らか減額にしたりしました。
ただし、このような場合の注意事項ですが、安いからと言って、業者さん任せに導入してしまうのは危険です。
設備機器・建材などのグレードや性能については自分自身で確認できることが必要です。
業者さんが勧めたものをしっかり確認して、これなら許容範囲だなという判断を自分でできるように
下調べをしたり、予備知識を持っていることが必要だと思います。
そんなわけで、予想していたより改修工期が長くかかってしまいましたが、お陰様でなんとか住める家になりました。
念願の水洗トイレも付いて使えるようになったし、お湯もでるようになってシャワーが使えるようになったし、
中古住宅を購入してから5ヶ月にして、やっと我が家で寝泊りすることができるようになりました。
これだけ時間をかけて改修してきたので、今となっては新居と言うより、
長年住み慣れた愛着のある我が家になったと言った方がいいような気がします。
その他にも、設備機器等の変化をご紹介します。

既存の汲み取り用の便器を撤去(左写真)⇒新設のトイレに水洗式便器(もちろんウォシュレット付き)に変わりました♪

既存の浴室だった所(左写真)に、給水給湯排水などの配管を張り巡らして、電気温水器を設置しました(右写真)
洗濯機も置けるようにして、洗濯室としても利用できるようにしました。

電気温水器を設置した所の外壁には地面からニョキニョキはえた配管が・・・
垂直に立っている『水抜き栓』が2本あります。雪国の水道管の凍結防止にはこの設備が必需品です。
実は、とてもラッキーなことがありました。 それは、今年からリフォームのための補助金が県と市からもらえることになったのです。
そう、秋田県と仙北市が「仙北市住宅リフォーム促進事業」として、
自己の所有する住宅を市内等の事業者を利用して修繕、補修、増築及び下水道施設へ接続工事を
行った者に対し補助金を交付するという制度です。
増改築・リフォーム工事に対し秋田県事業と合わせて、工事費の15パーセント・最大30万円の補助金がでるのです。
しかも、下水道へ接続する場合は、さらに10万円がプラスされるという、まさに私たちのためにあるような、
ありがたい制度なのです。
そこで、私たちは早速、お役所へ申請の手続きに向かったのは言うまでもありませんでした。
この制度の詳細は、仙北市のHPに載っていますので、興味のある方はご覧になってみて下さい。
仙北市住宅リフォーム促進事業
さて、田舎暮らしへの改修工事編は今回の第5話で終了にしたいと思います。
先日掲載開始した畑作りに挑戦編など、引き続き、他のシリーズ編でも
今後いろいろな物語が続きますので、お楽しみにして下さい。
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--ちょっと一言------------------------------------------------------
田舎暮らしを始めた、又は始めようとお考えの移住者の方へ
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あるいは他にも、田舎暮らしで困ったことや話したいことなど何でも結構です。
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